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Oral Surgery
口腔外科

当院では、日本口腔外科学会により認定された、口腔外科専門の歯科医師が診療を行っております。
親知らずの抜歯や、歯の移植、インプラント、口腔粘膜の異常、口腔外傷、口腔腫瘍、顎関節症など、幅広い分野を扱っております。ぜひ前田歯科医院にご相談ください。

親知らず

歯の頭(歯冠)の全てまたは一部が、顎の骨や、歯肉の中に埋まって出ていない歯のことを、埋伏歯(まいふくし)といいます。埋伏歯は、特に問題が無ければそのままにするという判断になる場合もあります。しかし、噛み合わせや、周囲の歯や骨に悪影響のある場合は抜歯となることがあります。 埋伏歯の周囲に炎症がみられる場合には、抗生物質や消炎鎮痛剤を投与して炎症を抑えた後に抜歯を行います。また、歯ぐきや骨の中に埋まった難しい親知らずも、CTや超音波メスを使用して抜歯することができます。術後は、抗生物質の点滴により、腫れや痛みをできるだけ少なくすることが可能です。前田歯科医院では、静脈内鎮静法を導入し、出来る限り治療中の痛みを少なくし、治療に取り組んでおります。

顎関節症

一生の間、二人に一人は症状があると言われているほど多くの方が経験するのが顎関節症です。
あごが鳴る、口が大きく開かない、あごが痛む、これらが顎関節症(がくかんせつしょう)の三大症状です。

顎関節症の主な症状

  1. あごが痛む
  2. 口が大きく開けられない(開口障害)
  3. あごを動かすと音がする(関節雑音)
  4. 噛み合わせに違和感がある
  5. 口を完全に閉じることができない

顎関節は耳のすぐ隣にあるため「音が気になる」という人がいます。しかしこの音を消すためには手術が必要になることから、世界的には「音だけであるなら手術すべきではなく、治療する必要はない」とされています。ですから顎関節症の症状が始まったとしても、音だけで他の症状がなければ治療の必要はないかもしれません。ただし、症状がどうしても気になる方や痛みが伴う方は、診断結果によっては症状の軽減ができる場合がありますので一度ご相談にいらしてみてください。


顎関節症の原因

  1. 歯ぎしり
  2. 精神的なストレス
  3. 片側のみの咀嚼、頬杖をつく、うつ伏せ寝などの悪習癖

以前は噛み合わせが主な原因と考えられていましたが、最近ではいろいろな要素が積み重なって発症すると考えられています。


顎関節症の治療

行動療法
片側のみの咀嚼、頬杖をつく、うつ伏せ寝などの悪習癖を改善する。
薬物療法
消炎鎮痛剤、筋弛緩剤、抗不安薬などを使⽤する。
運動療法
筋肉のマッサージ、開口訓練などを行う。
スプリント療法
口腔内に装置(マウスピース)を使用する。様々なタイプがあり、顎関節の負担を軽減させことができる。
関節腔穿刺
イ、パンピング・マニピュレーション
  関節腔内に注射針を穿刺し、生理食塩水や局所麻酔薬を注入し、
  関節腔を洗浄して関節の可動域を拡大させる。

ロ、関節腔洗浄療法
  関節腔内に2 本の注射針を穿刺し、生理食塩水などで洗浄を行い疼痛を緩和させる。

ハ、関節鏡視下⼿術
  専用の関節鏡を関節腔内に穿刺し、関節腔の癒着を剥離させる。
手術療法
頑固な疼痛や強固な癒着、関節の変形などに対して行われるものだが、最近はあまり行われていない方法。

以前は噛み合わせが主な原因と考えられていましたが、最近ではいろいろな要素が積み重なって発症すると考えられています。

外傷

事故や転倒などで歯を強くぶつけてしまった、歯が折れたり欠けたりした場合もご相談ください。
歯が折れたり欠けたりしてしまったときは、まず歯の破片を探しましょう。歯の折れ方や破片の保存状態によっては、折れた破片をもとの状態に戻すことができる場合があるからです。
破片を見つけたら、生理食塩水か牛乳に浸した状態で持参し、できるだけ早く受診してください。外で転倒した場合は歯の破片に汚れがついてしまっている場合があると思いますが、ブラシなどでごしごし洗ってしまうと、元の位置に戻すために必要な組織が損傷してしまいますので、水で洗い流すだけにしてください。

口腔内腫瘍

誰しもが経験したことのあるお口の中のできものといえば口内炎がありますが、お口の中には口内炎以外にも水疱、嚢胞、腫瘍類似性疾患、前癌病変、腫瘍など様々な種類のできものができることがあります。 口内炎がなかなか治らないと思っていたら実はがんだった、というケースを聞いたことがあるかもしれません。
お口の中のできものについて、気になる場合は放置せず一度歯医者さんに相談してみることをおすすめします。

  • 口内炎

    口内炎にも様々な原因があり、ウイルス性のものや自己免疫疾患、入れ歯や矯正器具が当たってしまってできるものや、お薬の影響によるものなどがあります。
    当院では、まず口内炎ができてしまう原因を見極め、適した処置を行います。レーザー治療のほか、うがい薬や飲み薬などを処方することも可能です。

  • 嚢胞

    嚢胞とは、体の中にできる袋状の疾患で、がんのように悪性のものではないですが放置するとだんだん大きくなります。口腔内においては、歯の根の先端にできる歯根嚢胞や、唇を噛んでしまったときにできる粘液嚢胞などがあります。嚢胞が小さい場合は様子を見たり歯の根の治療だけで済むこともありますが、大きくなってしまった嚢胞は基本的に切開して取り除く方法をとります。

  • 良性腫瘍

    良性腫瘍は、がんのように転移したり命にかかわったりするようなことがほとんどないものです。しかし、なかには放置することで少しずつ大きくなり日常生活に影響を及ぼすことや、まれに前癌病変といって今はがんでなくとも将来的にがん化する可能性が高い場合もあります。

  • 悪性腫瘍

    一般的にがんと呼ばれる、命に関わる疾患です。がんは口の中にできることもあり、口唇癌、口底癌、歯肉癌、頬粘膜癌、硬口蓋の癌などがあります。最も発生頻度が高く、一般にも認知されているのは舌癌でしょう。当院では口腔がん検診などを行い、悪性化の可能性があると診断したものは迅速に提携の病院へ紹介させていただきます。

歯の移植(自家歯牙移植)

歯を失ってしまったときの治療法と言えば、入れ歯やブリッジ、そしてインプラントがありますが第三の選択肢として歯の移植という方法があります。すべての患者様に適応するわけではありませんが、条件に当てはまる方であれば親知らずなどを移植することで噛む機能を回復させることができます。

歯を移植する最大のメリットに歯根膜を活かせるということが挙げられます。歯根膜とは、骨と歯をつなぐ組織で歯の靭帯とも呼ばれており噛むときにクッションの役割をしたり、噛んだ時の触感を伝えたりする機能を持っています。
当然ながら、入れ歯やブリッジ、インプラントにはこの歯根膜はありませんので、噛む機能自体は回復しても食感は感じにくくなってしまいます。移植した場合は歯根膜が残りますので移植後も食べ物の食感を楽しむことができます。